ヨーガ・スートラ~心の働き~

5 種類の心理作用/Vrittis

1-5 Vṛttayaḥ pañcatayyaḥ kliṣṭākliṣṭāḥ

Vṛttayaḥ:functionings of mind 心の働き

pañcatayyaḥ:five kinds 5種類

kliṣṭākliṣṭāḥ:painful not painful  痛いもの 痛くないもの

訳すと、

心素の働きには五つの種類があり、それらには煩悩性のもの(クリシュタ)と非煩悩性のもの(アクリシュタ)とがある。

ということです。

心の働きには煩悩性と非煩悩性のものがある。

それは自分の心が決めるのです。

例えば、

私は植物が好きです。

歩いている時は草を見ますし、摘んで持って帰って眺めたりもします。

見ているだけでエネルギーを感じ元気をもらいます。

しかし、他の人から見れば、たかが草。

何も感じないし、何なら気持ち悪いと感じる人もいるでしょう。

「同じ草なのに。」

そう。同じものをみても、トキメク人もいれば、嫌な気分になる人もいます。

また、同じ人でも、以前まではとても好きだった花。美しいと思っていた花。

それが何かのきっかけで、、、例えば

「亡くなった人を思い出す花」だと花をみて悲しさや寂しさを感じることもあるでしょうし、

「花粉症の原因の花」と聞くと、見るのも嫌な花になるかもしれません。

同じ人が同じものをみても、

対象物が煩悩性と非煩悩性のものに分かれていまいます。

それは、何故か。

心の働きによって、煩悩性と非煩悩性は変化するのです。

なるほど。なるほど。

シンプルですけどとっても大事なことですね!!

さすが、パタンジャリ大先生です。

では、5種類の心の働きとは、一体何でしょうか。

次回のブログに書きますね。

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